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執筆者の写真aya mishima

バイオリンを弾くときの良い姿勢って?

レッスンのときに先生から「姿勢良くして!」と言われたことはありませんか?

良い音を出すためには、良い姿勢で弾くことは必要不可欠です。

今回は、バイオリンを弾くときの良い姿勢について考えてみたいと思います。



基本的なバイオリンを弾くときの姿勢


・足は肩幅くらいに開く。内股でもガニ股でもなく、少しだけハの字になるようにする。


・真っ直ぐに立つ。頭のてっぺんから背骨、開いた両足の真ん中まで一直線のイメージで、スッとまっすぐ立つ。


・首は左45度に向く。


・楽器は肩の上に乗るように、ネックの先の渦巻きと鼻が同じ向きになるようにする。


・楽器を挟んだとき、首を傾げた状態にならないようにする。


・楽器は、地面と水平になるようにする(下がっていたり、上がりすぎないようにする)。



基本の姿勢は上に記したようになります。


でも、プロのヴァイオリニストをテレビなどで見てみると、10人いれば10人とも弾くときの姿勢って違いますよね。

それは、人によって自分の体格や骨格など、それぞれの体に合った構え方があるということです。

そして、ほとんどの奏者は、見た目(外見)で分かる姿勢よりも、それ以上に内側の意識を大切にしています。


共通して意識していることは、脱力して弾くということ。

脱力することで、弓を持つ腕や手首や指など、あらゆる関節がしなやかに動くようになります。

また、押さえつけるのではなく、腕の重さを弦に乗っけて弾けるようになるため良い音になります。

左手指も強張りが抜けることで、速く動かせるようになります。


では“脱力して弾く“ってどういうことなのでしょうか?




脱力して弾くとは?


決して、’’体がグニャグニャで力が抜けている’’ということではありません。

支える所でしっかり支えて、無駄な力を抜く

というかんじだと私は捉えています。


イメージとして、


’’まっすぐ生えた大木(たいぼく)のように、根(足)をしっかりと張ってどっしりとした佇まいで、木の幹(体幹)もしっかりしていて、そこから生えた枝木(腕)は風(音)に導かれて自由に動く’’


下半身や体幹はしっかり、どっしりとしていて、

上半身は硬直せず、自由自在に弓や指を動かす


といったところでしょうか…!


では、実際どこで支えるのか、どういうふうに力を抜けば良いのか、具体的なイメージや意識することなど、脱力して弾く方法を詳しく説明していきます。




準備体操


以下の準備体操を行い、体の力を抜き柔軟にほぐしていきましょう。


・深呼吸。息を大きく吸って一気にはく。


・腕を下ろした状態で肩を上にあげ、ストンと体の力を抜き肩を下ろす。


・立った状態でテーブルに手を置く。腕が伸びた状態になるように、体を前に倒しながら数歩下がる。腕でテーブルにもたれかかった状態にし、脇腹を伸ばす。


・立った状態で上半身を前へ倒し、なるべく力を抜くように体をぶらぶらさせる。




体の重心は下へ。体幹、下半身、足の裏側で支える。


脱力して弾くための最も重要なことのひとつ、それは、体の重心を下げることです。

そうすることで、下半身でどっしりと支えられ、上半身の自由さに繋がります。


イメージや意識としては、

・重力に従って立っているかんじ

・両足の裏に自分の体重を感じる

・深呼吸して、息が上がった状態でないように


また、体幹(インナーマッスル)がブレないことも大切です。

体幹がしっかりしていないと、弓を動かした際に体が揺さぶられてしまい、腕からの動きが弦まで伝わらず、音へ反映されません。




右腕の脱力方法


弓を持つ右腕も脱力して弾けているでしょうか。

上腕の意識がカギとなってきます。


①楽器を構え元弓に置いたくらいの位置で、誰かに肘に手を当て腕を支えてもらいます。

支えてもらっている手を離せば、ストンと腕が落ちてしまうように脱力します。(実際に手を離しストンと落ちるか何度か試してみましょう)


②肘をテーブルの上に乗っけて腕の重さをテーブルに預けるようにし、肘から下を動かし実際に弾いてみましょう。


上記のことをすると、上腕の下側(二の腕のぷにぷにしたほう)に重心(腕の重さ)を感じると思います。

実際演奏するときも、その上腕の感覚を忘れず、エアーテーブルにいつも乗せているように弓を動かすことが脱力して弾くコツです。


③弦に腕の重さを乗っけて弾く

肩甲骨から腕が生えているということを意識し、その腕の重さを丸ごと弦に乗っけるように弓を置きます。このとき、腕の重さ以上に圧力をかけ押しつけてしまっていないか注意してください。①②の感覚も忘れずに。



気をつけることとして、天井から腕が吊り下げられているような浮いたかんじならないように、重心が上がらないようにしましょう。

楽器を構えるとき、(楽器を持ち上げ肩へ乗せるとき、また、弓を弦へ置くとき)重心も一緒に上がってしまっていないか確認しましょう。



いかがでしたでしょうか。

脱力して弾くということは、本番で緊張した時など特に難しいことかもしれません。

そのような緊張した時こそ、脱力する方法を分かっていれば落ち着いて対処できると思います。

ぜひ参考にしながら研究してみてください。

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