これからバイオリンを習い始める方の中には、初期費用はどのくらいかかるんだろう、楽器はどうやって選べば良い?…など、不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
今回は、バイオリンを習うにあたって始めに揃えるものや、楽器購入について詳しく話していきます。
基本的な必要なもの
・ヴァイオリン本体
・弓
・楽器ケース
・肩当て
楽器の裏に取り付けて、楽器をかまえるときに安定させるための補助道具です。約2000円台からあります。
・松脂
弓には馬の尻尾の毛が張ってあり、その毛に松脂を塗ることで、弦と毛が擦れるときに摩擦が起こり音が出ます。そのままの状態では音は出ないので、松脂は必需品です。価格は様々ですが約1000円台からあります。
・楽器拭き
楽器のボディを拭く用と、弦についた松脂を拭く用の2枚必要です。楽器屋さんやネット通販で購入できます。ガーゼ地などの柔らかい生地のものであれば専用のものでなくても大丈夫です。
・譜面台
自宅での練習の際に必要です。約2000円台から購入できます。
・楽譜(教本)
教本などの楽譜は、講師によって使用するものが違います。講師から案内があるので、そちらを購入しましょう。
以上が、基本的な始めに揃えて準備するものです。
楽器購入は必ず先生に相談する。自分の判断で選ばないこと。
ここからは楽器について詳しく説明していきます。
楽器はどう選べば良いのだろう、と心配されている方も多くいると思います。
大前提として、通う教室(講師)が決まったら、まずは楽器のことは必ず講師に相談しましょう。
心配な場合は、体験レッスンや問い合わせの段階で尋ねるのも良いと思います。
色々調べた中で目星をつけているものがあるとしても、独断で購入することは避けましょう。
なぜなら…
ネット通販での購入は注意が必要。粗悪品も多くある
ネット通販でも多くの楽器が出品されていますが、その中には粗悪品も多く見られます。
筆者も実際に経験したこととして、撮影用(弾くことを目的とせず)にネットで格安楽器を購入したことがありますが、部品がバラバラに取り外された状態で届き、驚愕しました。(本来バイオリンはこちらで組み立てをすることはありません)
同じ価格帯でもメーカーによって音色の違いがある
バイオリンを製造している楽器メーカーはたくさんあり、似通った価格のものも多くあります。
では、音も同じような感じかと言うとそうではありません。同じ価格帯でも、良い響きのするメーカーもあれば、鳴りが良くないメーカーや潰れた音が出やすいメーカーもあります。
音色の良し悪しは、やはり経験がないと判断がつきにくいと思います。
講師に相談すれば、お勧めの楽器を提示してくれるはずです。
バイオリンには分数楽器がある
バイオリンには分数楽器があり、身長によってサイズが決まり、成長に合わせてサイズ変更が必要になってきます。
大体の対象サイズの基準は以下のようになります。
110~115cm 1/8サイズ
115~125cm 1/4サイズ
125-130cm 1/2サイズ
130~140cm 3/4サイズ
140cm~ フルサイズ
『バイオリンセット』として販売もされている
バイオリン本体、弓、肩当て、松脂、楽器ケースがひとまとめになった『バイオリンセット』の販売も多くの楽器メーカーで行われています。
比較的リーズナブルなもの(3万円くらい〜)からあります。初めての楽器購入や、分数楽器の間はバイオリンセットにするのも良いかもしれません。
レンタルも選択肢に
分数楽器を何度も買い替えるのはちょっと…という方や、バイオリンを続けられるかどうかまだ心配…という方には、レンタルも選択肢に入れるといいでしょう。
グレードによりますが、月約2000円ほどからあります。
価格が違うと何が違うの?
バイオリンの値段はピンキリです。
上を見れば果てしないですが、案外安価なものもあります。
では値段が違うと何が違うのか。
一番の大きな違いは、音質と楽器の反応です。
練習やレッスンを進めていくうちに色々な奏法を学び、良い音色を研究していき、どんどん技術が磨かれていきます。
しかし、例えば楽器自体の元々もつポテンシャルが低いと、いくら技術を磨いても理想の音(音色)が出ない、楽器が反応しないということが起こってきます。
奏者自身が技術的に成長すればするほど、それを感じると思います。
技術が磨かれ上達した際に、メーカー品ではなく、作家ものなど更に良いものに買い替えるという人もいます。
いかがでしたでしょうか。
バイオリンを始める方、始めるかどうか迷っている方へ、少しでも心配事が解消できていたらなによりです。
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